総敷地面積 約110ヘクタールを誇るシンガポール最大の植物園施設「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens By the Bay、以下GBB)」が、2012年6月29日(金)、シンガポールのマリーナ地区に開園します。今回新しくオープンするのは、GBBを構成する3つの庭園*のうち一番敷地面積が広く、メインゲートの北側に位置する「ベイ・サウス」です。オープン後10日間は、開園を記念して、様々なオープニングプログラムが開催されます。
*・・・「ベイ・サウス」「ベイ・イースト」「ベイ・セントラル」
「ベイ・サウス」は、約54ヘクタールの敷地面積に、18本の「スーパーツリー」、2つのドーム型温室をはじめとする、多彩なアトラクションが充実した庭園です。ドーム型温室のひとつ「フラワードーム」は、天井高45メートル、面積1.2ヘクタールを誇る世界最大の柱のない温室です。ドーム内の気温は常時23~25℃に保たれ、オリーブをはじめとする地中海地域の植物や、バオバブなどの半乾燥熱帯地域の植物を観賞いただけます。一方で、「フラワードーム」とならび「ベイ・サウス」を象徴する「スーパーツリー」は、養生植物やシダ類を含む200種162,900本以上の熱帯植物を外壁に巻いた、高さ25~50mの高層庭園です。隣接するスーパーツリーをつなぐ地上22メートル・全長128メートルの空中歩道「OCBCスカイウェイ」からは、マリーナ・ベイ・サンズがあるマリーナ地区を一望できます。
ロンドンでミシュランの1つ星を獲得しているシェフ、ジェイソン・アサートンのモダン・ヨーロピアン・レストラン「ポーレン」がフラワードーム内に出店。また、最も高いスーパーツリー(50m)の屋上にもレストランのオープンが予定されています。
イベント用スペースは700-30,000人まで3か所あり、最大規模は3万人を収容できる2.2万平方メートルの芝生の広場の「ザ・メドー」があります。
シンガポール政府観光局は、「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」の開業により、ガーデンシティとしてのシンガポールの魅力を高め、人々の植物多様性への興味を喚起させることで、ビジネスと観光客の誘致を図ります。
■ ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ「ベイ・サウス」内 観賞施設概要
施設名 |
構造など |
概要 |
フラワードーム |
床面積: 1.2ヘクタール
天井の高さ: 最高45メートル
室内温度: 23~25℃
屋根部分表面積: 16,000㎡ |
地中海地域、半乾燥熱帯地域の植物を展示するドーム型温室施設。床下のパイプに冷水を循環させ、ドーム内の温かい空気を上昇させることで、通常の温室施設に比べて、電力消費を30%削減している。また、施設内には、1,000人収容できるイベントスペースと2か所の飲食施設が設置されている。
展示植物例: バオバブ、オリーブ、ナツメヤシ など |
クラウド・フォレスト |
床面積: 0.8ヘクタール
天井の高さ: 最高54メートル
室内温度: 23~25℃
屋根部分表面積: 12,000㎡ |
熱帯山岳地帯の植物を展示するドーム型温室施設。室内は、常に涼しい湿潤状態に保たれている。 |
スーパーツリー |
高さ: 25~50m
本数: 全18本
(スーパーツリー・グローブ 12本、 ゴールデンガーデン 3本、 シルバーガーデン 3本) |
熱帯雨林の優勢樹種を模した、高さ25~50mの高層庭園。要請植物や、シダ類を含む162,900本以上の熱帯植物が、外壁に巻かれている。また、一部のスーパーツリーは、発電に再生可能エネルギーを使用している。高さ50mのスーパーツリーにはレストランが入店し、GBBの全景を眺めながら、食事を愉しむことが出来る。 |
ヘリテージ・ガーデン |
チャイニーズ・ガーデン
マレー・ガーデン
インド・ガーデン
コロニアル・ガーデン
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4つの庭園はテーマごとに構成されており、イギリスがなぜシンガポールを貿易港に選んだか、マレー先住民が植民地時代前のシンガポールでどのような生活をしていたか、などの歴史的背景を学ぶことができる。また、それらがシンガポールの文化にどのような影響を与えたかを知ることができる。 |
ワールド・オブ・プランツ |
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第2のコレクションのテーマは "植物と惑星"に基づいており、地球上の植物の生命の多様性を紹介しています。6つの庭園があり、木々の秘密の生活、ヤシの世界、低木層、フルーツと花、発見の庭、生命の網などのテーマでディスプレイされています。 |
ドラゴンフライ&キングフィッシャー・レーク (トンボとカワセミの湖) |
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ドラゴンフライ・レークには、魚から植物まで水生生物が幅広く生存している。特に後者は、自然界のフィルターとして、ドラゴンフライ・レークの水質を正常に保つ役割を担っている。 |
■ F&B情報
施設名 |
構造など |
概要 |
ポーレン |
フラワードーム |
上海のテーブルNo. 1やミシュランの星を持つロンドンのポーレン・ストリート・ソーシャルなどで有名なシェフのジェイソン・アサートンによるレストラン。革新的で、地中海の影響を受けたモダン・ヨーロピアン料理を提供します。 |
ベランダ |
ガーデン・ビジターセンター |
朝食からディナーまでオープンのベランダは日本食とローカル料理のフュージョン。 |
スーパーツリー・ダイニング |
スーパーツリー・グローブ側 |
さまざまな店が出店し、ローカル料理からインターナショナル料理までチョイスも豊富。 |
■ 「ベイ・サウス」ガーデン 概要
項目 |
概要 |
開園時間 |
午前5時~午前2時
※「フラワードーム」、「クラウド・フォレスト」、「OCBCスカイウェイ」は、午前9時~午後9時 |
入園料 |
無料 (屋外庭園のみ。下記施設を除く)
- 「フラワードーム」、「クラウド・フォレスト」共通観賞券
一般・シニア(60歳以上)$28、子児(3~12歳)$15
- 「OCBCスカイウェイ」入場券
一般・シニア(60歳以上)$5、子供(3~12歳)$3
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面積 |
約54ヘクタール |
ホームページ |
http://www.gardensbythebay.org.sg/ |
(参考: ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのホームページより)
シンガポール政府観光局(STB)について
シンガポール政府観光局(英文名 Singapore Tourism Board)は、シンガポール通商産業省に所属する政府機関の1つです。シンガポールの経済の主要な産業である観光において、その促進と観光資源の開発に従事しています。現在、海外に21の支局と4のマーケティング・オフィスを持ち、日本においては1970年に東京オフィスを設立しました。
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